還暦祝いで注意すべきトラブルとは
還暦祝いとは一般的に、子どもや親族が還暦を迎える方をお祝いするものです。
せっかくの場ですからお祝いのプレゼントに不満を感じたり、楽しめないといったことは避けたいはずです。
昔の還暦者は「お年寄り」というイメージがあったかもしれませんが、最近ではとても若々しい人が多いため長寿祝いとしては不適切ではないかとも言われています。
しかし、日本の昔からの風習である還暦祝いを無くしてしまうのもいかがなものかと思います。
祝われる方は長寿祝いと知っていながらも嬉しいはずですし、祝う側も「祝ってあげたい」という気持ちが強いのではないでしょうか。
ただその「祝ってあげたい」という善意が、ちょっとした行き違いでトラブルとなるケースが増えています。
身内や親子ではあっても考え方の違いにズレが生じ、それがトラブルの大きな原因になってしまうようです。
そこで今回は、還暦祝いでトラブルにならないために、これまでにあった還暦祝いのトラブル事例と注意点を紹介していきたいと思います。
【還暦祝いトラブル事例と注意点】
■還暦祝いの贈り物で不快な思いをさせてしまった
還暦祝いにはプレゼントを贈るのが定番になっていますが、贈り物の選択を間違えてしまったことで不快な思いをさせてしまったというトラブル事例が非常に多いものです。
その中で特に多いのが「お年寄りを連想させるプレゼントを選んでしまった」ことに関するトラブルです。
還暦祝いと言えば「赤」。
昔は赤いちゃんちゃんこを贈るのが定番でしたが、それを現代の還暦者に贈るのは時代に合っていないといえます。
それでも固定観念に囚われてしまい、「赤いちゃんちゃんこ」や「赤いパンツ」「赤い帽子」「赤いシャツ」など本人の趣味を無視した赤い色のものを選んでしまうことで相手を不快にさせてしまうことがあるようです。
元々赤が好きな方でしたら喜んでくれるかもしれませんが、これまで好んで赤を選んでこなかった方の場合不快に感じてしまうこと方はいらっしゃいます。
他にも老眼鏡を贈って機嫌が悪くなったなんて事例もあります。
老眼鏡は今は必要なくても後々必要になるだろうと選ぶ方がいらっしゃるのですが、まさに「老い」を連想させるプレゼントです。
老眼鏡だけでなく補聴器、お茶などから連想させるのはやはり「お年寄り」ですから避けるべきプレゼントです。
贈り物に困ったら、本人に聞くのが一番です。
欲しいものがあるのか、旅行がしたいのかなど本人に聞いても良いと思います。
■還暦祝いに贈りものだけで食事会をおこなわなかった
一般的に日本人は、思っていることと違うことを口にしてしまうという方が多いです。
本当は盛大にお祝いして欲しいのに「60歳なんて老人じゃないからお祝いはしなくていいよ」
「みんな忙しいんだからわざわざお祝いしてくれなくても」というような言葉を鵜呑みにして食事会をおこなわなかった事に関するトラブルも結構多いものです。
基本的に還暦祝いに食事会は必須なものです。
いつもより豪勢な食事を家族みんなで囲むことが、プレゼントを貰うことよりも嬉しいものなのです。
■サプライズで食事会を計画したら、当日還暦者に大切な用事があった
「サプライズ」が流行していることから、サプライズで還暦祝いの食事会を計画する方も少なくありません。
参加者全員に日程を知らせておいたとしても、当事者である還暦者の予定をきちんと聞かなかった事でトラブルが起こることがあります。
還暦祝いの主役は還暦者です。
一番に予定を聞かなくてはならないのに「サプライズ」が先行してしまった事が大きな原因です。
大切な日に行き違いにならないためにも、サプライズ食事会は避け、還暦者の都合の良い日時を優先して考えるべきだと思います。
■還暦祝いの予算が大きすぎて兄弟間でトラブルになった
両親の還暦祝いをするにあたり、まずは同居している子どもが予定や予算を決めることが多いと思います。
兄弟全員で還暦祝いをおこなえば、一人当たりの負担が減るため子供達全員は揃ってお祝いすることが多いでしょう。
しかし、どうしても予算の折り合いがつかない事もあるはずです。
プレゼントや食事会の予算が大きすぎると、中には「そこまでお金を出せない」経済状況の兄弟だっているはずです。
予算を決める場合は、兄弟全員で一度集まって話し合うことが大切です。